ケニアと日本をつなぐサイザル物語

~ある女性企業家の視点~

雨降りケニアから、雨やどりのすすめ

アフリカで私が密かに好きな時間。

それは、雨やどりです。

 

最近、ケニアでは雨季が始まり

朝から晩まで降ったり止んだり。

真っ青な空が見えているのに突然雲が現れてきて

土砂降りの雨に見舞われます。

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(ストロボを焚かなくても写る大粒の雨)

 

そんな時はとにかく、避難するのが一番!

一番近い屋根を見つけて、雨やどり。

知らない人たちと会釈しながらひたすら、

雨が過ぎていくのを待つのみです。

 

不思議なことに、私は日本で雨やどりをした記憶が

あまりありません・・・

常に天気予報をチェックしているからなのか、

それとも、嵐のとき以外は

折り畳み傘で何とかなってしまう雨だから?

 

ケニアの雨はとにかく雨脚が強い!

先日、山中の村からの帰り道、

バイクの後ろに乗っていたら運悪く降られましたが

大粒の雨が顔に当たってあまりに痛くて

1年分の「鬼は~外~♪」を味わった気分でした。

 

この時も、やっと見つけたお店の屋根を借りて

30分ほど雨やどり。

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(雨を眺めるバイクのお兄さん。何もない山道でお店が見つかって助かりました・・・)

 

私たちの工房でも、大雨が降り出すと

ちょっとした騒ぎになります。

 

まず、トタン屋根なので音がうるさくて

お互いに怒鳴らないと何も聞こえません!

パチンコ屋さんのような騒音の中

「雷が落ちる、電気を消して!」

「干していた糸を中に入れて!」

とそこら中から大声の指示が飛びます。

 

次に、雨漏りが始まります。

トタンの間を縫って漏れてくるので

その線上の物を急いで退けなければ!

 

更に、隣の大工見習いのお兄さんが

「チャンスだ、チャンスだ!」とやってきます。

隅にある100Lの水がめをわざわざ外に出して

屋根から落ちる雨水を溜めてくれます。

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工房には水道がなく、

お水はいつも買ってくるので

これも大助かり。

 

わー、きゃー、とたくさん騒いだ後

少し気持ちが収まってくると

今度は妙な静けさが訪れます。

 

怒鳴るのに疲れるのか、

凄まじい雨に魅了されてしまうのか。

仕事の手は動かしながらも

意識はどこか、外の雨にあります。

 

私の勝手な意見なのですが、

私が雨やどりが好きな理由って

その時、その場にいるみんなが

「平等」だからかもしれません。

 

お金持ちもそうでない人も、

日本人もケニアの人も

大家さんも大工さんも織子さんも、

自然にあっけなく負けて

ひたすら晴れを待つ時間。

 

みんなが空を見上げていて

ちょっと寒そうにしていて

椅子があれば席を譲り合って

ただただ、待つ時間。

 

急いている日々の中で

無理やり休憩させられているみたいで

ちょっとホッとします。

 

雨が上がると、次の問題が。

工房の表のぬかるみがひどいことに・・・

沈まずに歩くのに一苦労!

 

すると、また新たな救世主が。

「ちょっと待っててね~」と

これまた別の近所のおじさまが

まず木くずを撒いて地面を固め

重い石を丁寧に並べて足場を作ってくれます。

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試しに、「1、2、3、渡れた!」と

石の上を歩いて見せると満面の笑み!

片言のスワヒリ語の私と英語の喋れない彼が

言語を超えた笑顔のハイタッチ。

 

しかも、この木くずと石の景色

ちょっと秋らしくておしゃれじゃないですか?

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工房からの帰り道、

白々しく晴れた空を見上げると遠くに

お約束の虹が掛かります。

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皆さまも、突然の雨に降られたら

ときには雨やどり、してみませんか?