ケニアと日本をつなぐサイザル物語

~ある女性企業家の視点~

特別な日のプレゼントは、想いとストーリーを添えて ~for a special occasion~

皆さま、こんばんは。

アンバーアワーのひかるです。

春になったのも束の間、また冬のような寒さが戻っていますが、

風邪などひかれていないでしょうか。

 

寒くても4月。変化の季節。

入学祝いや就職祝いなど、お祝い事が続き、プレゼントを渡す機会も増えているのではないかと思います。

今日はそんなプレゼントにまつわるお話です。

 

私が大学を卒業して初めて就職した会社は

警備が厳しくフロアのいたるところに警備員の方がいらっしゃいました。

黒いスーツ姿で耳に無線のイヤホンを掛け、

笑顔を見せながらも鋭い目で全員の動向を確認するかっこいい人達。

朝は笑顔で迎えてくれて、夜は「お疲れ様でした」と送ってくれて、

一日中立っていても疲れを見せないプロの集団。

 

そんな警備の方々は私にとって頼りになり、ホッとする存在でした。

会社を辞めた日は、警備の方々ともお別れになることがさみしくて

思わずチョコレートの箱を差し入れしたくらいです。

 

さて、仕事を辞めてから数週間後。

元同僚と久しぶりに会い、楽しくおしゃべりをしていたところ、

「あ、そうだ。ひかるに渡すものがあるの」と、

突然小さな袋を渡されました。

 

開いてみると、中には美しい櫛が入っていました。

 

同僚曰く、警備の方から私に渡すようお願いされたとのこと。

櫛と共に手渡された手紙にはその方の字で

「いつも笑顔で接して頂いたこと、大変感謝しています」と書いてありました。

 

私のことをちゃんと見ていてくださったことが何よりも嬉しかったので、

きっとどんなプレゼントを頂いても大切にしたと思いますが、

このとき頂いた櫛は特別にセンスの良いものでした。

「江戸東櫛」と呼ばれるその櫛は、

創業から200年以上経つ櫛店の職人さんによる手作りの品。

櫛は、古くから女性のお守りとして渡されてきたものだそうです。

長く使えるように手入れ用の糸と椿油までセットでついていて、

日本の職人技の細やかさと奥深さを感じました。

 

手紙に託された想いと、ステキな物語の宿ったプレゼントは

私の大切な宝物です。

 

アンバーアワーの商品開発を始めた当初から、

私は「思わず人にあげたくなる品物」を目指しています。

もちろん、ご自身のために買っていただくのは嬉しいことですが、

更に誰かにプレゼントしたいと思っていただけたら

それはモノづくりに携わっている者として幸せなことです。

 

先日、あるお客様にオーダーメイドの聖書カバーをご注文頂きました。

大切な方に一枚プレゼントされたいのだそうです。

お客様の想いと、聖書カバーのストーリーが

どうか相手の方に届きますように、と願いながら

製品の発注作業に入りました。

 

私たちの商品はまだまだ成長途中。

そんな中でも特別な日のプレゼントとして選んで頂いた喜びを噛み締めながら

更なる笑顔を求めてまた気を引き締めています。