ケニアと日本をつなぐサイザル物語

~ある女性企業家の視点~

あれから4年 ~ソーシャルプロダクツアワードの会場で思い出された記憶~

皆さま、こんばんは。

マーケティング部のひかるです。

今日は時期的なこともあり少々個人的な内容となりますが、ご了承くださいませ。

 

「あれから4年」。

先日、友人と品川駅付近を歩いていたら、突然、あるホテルを指差し

「震災のときはあそこのロビーにいたんだよ」と教えてくれました。

忘れてはならない、とメディアでよく書かれますが、

忘れられない、という方は多いのではないでしょうか。

 

4年前の3月11日、私はアメリカに留学していました。

その日は授業がなく、寝坊していたら友人から「ニュースを見た?ご家族大丈夫?」と心配の電話があって、急いでパソコンを開き事態を知りました。

今でもあの時の衝撃を忘れることができません。

 

6月に大学院の卒業式を控えていた私は、

ちょうど就職活動を行っていました。

国際関係の仕事を目指してきた私はどうしても自分の目で現場を見たくて、

海外、しかも日本から遠く離れた国の求人情報ばかりを探していました。

 

そんな最中で起きた震災は、私を大きく動揺させました。

大変な時期に家族の側にいられない辛さ、

自国にいなかった後ろめたさ、

すぐに戻って活動できないもどかしさ・・・

色々な思いの中で、「こんな状況で、家族からまた離れて遠くの国に行って良いのだろうか。日本でもやるべきことがあるのではないか」という考えが頭から離れなくなり

自分がどうしたいのか分からず混乱しました。

 

そんな時、日本にいた家族に言われたのは一言:

「私たちは大丈夫だから、今自分にできることをやりなさい。」

 

その言葉の意味することを理解するのにもまた時間が掛かりましたが、

結局わたしは当初の予定通り海外に目を向け、

青年海外協力隊に受かり、その翌年からガーナに2年派遣され、

そして協力隊のご縁で、仲間と共にケニアを拠点としたビジネスを立ち上げることになりました。

 

あれから4年。

先週の火曜日、アンバーアワーのKitabuブックカバーが「ソーシャルプロダクツアワード」を受賞致しました。

ソーシャルプロダクツアワード、通称SPAとは、社会性を持ち、更に商品として実用性があると認定された商品に与えられる賞です。

3月3日に南青山の会場で表彰式が行われ、受賞者全員が集まり、触れ合う機会が設けられました。

 

SPAに選ばれた商品は実に様々で、私たちの様な日用品や雑貨のほかにもベビーハンモックや天然成分で作られた歯磨き粉、食料品などもありました。

最も有効的にオーガニックコットンを普及させるために考えられたTシャツや

関係者にフェアトレードを意識してもらうために開発されたアイスクリーム。

なるほど!と驚くアイデア商品ばかりでした。

皆それぞれ活動している国も地域も違い、活動形態、設立年数、そして活動規模もバラバラでした。

私たちの様に海外に出ている団体もあれば、

復興支援に携わっている方々ももちろん、いらっしゃいました。

 

そんな多様なバックグラウンドの方々が同じ賞の名のもと集った理由。

それは、各自が「自分のできること」を考え続け、活動し続けたからではないか、

と僭越ながら考えました。

 

つまり、4年前、私が2択だと思っていた選択肢は本当は木の根の様に無数にあり、

それらの道はときに繋がっていたのです。

私は海外に出ましたが、4年後に日本に帰ってきて、

日本で同じ志を持つ人々とSPAという会場で会うことができました。

そこで生まれたつながりが今後どの様に実を結ぶかはまだ見えていませんが、

ここからまた、新たな道が切り開かれるのかもしれません。

 

あれから4年。

私に今できることは何なのか。

今も、これからも、自身に問い続けて行こうと思っています。